ダイエット

overdoseはきっと簡単でお話した事があったけど、女性化を望む男性がダイアン35という女性ホルモン剤を飲むとしたら、たぶん、それは1日に3錠が普通です。もちろん、良い悪いじゃなくってね。ただ、あたしはチョット少な目で、1日2錠で3年半すごして来て、その後の2年は1日2.5錠（2日で5錠）にしてました。まあ、その分、女性化は進まなかったわけですけども。

それでも、昨年の夏に実家に帰ってくると、やっぱりどうにも不便だったりした。なんていうか、微妙にあるわけですよね・・・胸が。女としては小さめなバストも、男としては不自然なくらいになる。だから、真夏に家の中でさえTシャツ一枚ではいれなくて、Tシャツの上にボタンのあるシャツを着てたりして、暑さに弱いあたしは余計に夏バテしたりしたのでした。

で、まあ、仕方ないかな？って事で、薬の量をダイエット。ちょっと胸を小さくしようかな・・・って思ったんです。『薬の量を減らしたら、その分一緒に胸も縮んだ』なんて話を聞いた事があって、それを真似してみたりした。薬の量は少しずつ減らしてみて、最終的に・・・というか、今は1日に1.3錠（3日に4錠）。ちょうどそれまでの半分程度にしてみました。

そうしたら、うん、計算通りに縮む縮む。いえ、悲しいかな・・・って言った方がいいのかも（涙）。ふーん、薬の作用ってしっかり出てたんだなって思いました。まあ、それでもTシャツ一枚じゃいられないのは変わらないし、人前で裸にもなれませんけどね。それでも、前ほどはバストを気にしないですむようになって、少しは日常が楽になった感じでいます。

ただ、やっぱり副作用・・・っていうのも変な言い方だけど、やっぱり胸以外にも影響があったりするんです。

一つはむだ毛なんだけど、元々あたし、むだ毛はかなり少ない方だったんですね。・・・髭と足以外は。髭もまあ、普通の男性よりは薄かったか。だけど、足のむだ毛は結構濃い方だったりした。それが、女性ホルモン剤を摂るようになってから見る見る薄くなってって、2〜3ヶ月に一度処理すればいいくらいになったんです。すごいでしょ？、薬の効果って。ところが、それが月に一度くらい必要になっちゃったかなあ。それでも、まだ楽だよなとは思うけど、時々気にしなくちゃいけなくなった事が、あたしとしては悔しいんですよね。

まあ、さすがに髭はレーザー脱毛の効果があって生えてきません。うん、やっぱり有り難い。ただ、所々濃い産毛みたいのがあるんですよね。もう一度、レーザーを当てればいいんだろうけど、新しく病院を探すのもなあ・・・って事で、眉毛を揃える時なんかに、ついでって感じでチョコチョコっと抜いちゃってたりします。

それと、もう一つ。体の中のホルモンバランスは崩れてるはずなんだけど、それでも、男性機能は残ってるんだなと思います。睾丸がですね、キリキリと痛む事があるんですよね。これって、実は女性ホルモン剤を飲みはじめた頃にもあった事でして、外から入ってきた女性ホルモンと、体の中の男性ホルモンが戦ってるから痛むんですって。どうやら、それは薬が効いてる証拠なんだそうな。で、そのうち痛む事もなくなって、あたしはそれが普通になっていた。

ところが今、薬の量を減らしたらまた痛くなる事がある。うーん、あたしの中の男は死に切ってなかったんだな・・・って思う。精子なんかとうに作られてないはずだけど、男性ホルモン量も少ないはずなんだけど、生命力っていうのかなあ。生きようとする力って想像以上のものがあるのかもしれません。

・・・こんな話をしてると、いっそ薬を止めちゃえばいいって思われるかもしれないけれど、止めるわけにはいかないんですよね。内緒話（副作用のこと）でも書いたけど、今のあたしの状態で止めると、「重度の」女性の更年期障害と同じ症状が出るそうですから。骨粗鬆症の心配がなければ、どのくらいのものか試してみたい気もするけれど、さすがにそんな勇気はなかったりします。

ただ、1日に1.3錠（3日に4錠）・・・。これはどうなんだろ？。もう少し増やした方がいいのかも。たとえば・・・1日に1.5錠（2日に3錠）くらいまで。なんか、少し気が短くなってるような気がするんですよね。攻撃的っていうのかな。表には出さないようにしてるけど、自分の気持ちの中ではそんなトコロがあったりする。これって、やっぱり薬を減らした影響だと思うんですよね。