category: 音楽 > ジャズ (3)
アズ・タイム・ゴーズ・バイ / カーメン・マクレエ 1973年
進藤むつみのおすすめCD (vol.71)
ジャズ・ヴォーカルの弾き語りっていったら、誰を思い浮かべますか?。えっ?、Nat King Cole?。うん、そりゃあ定番だ。だけど、ちょっと後期のシンガーのイメージが強すぎる気がします。まあ、それぞれにお気に入りの弾き語りアルバムをお持ちだと思いますが、もしかしたら最近の Diana Krall や Norah Jones を思い浮かべる人が多いのかもしれませんね。
あたしは・・・といえば、Carmen McRae なんですよ。"As Time Goes By" というライヴ・アルバム。このアルバムって本当のソロなんですよね。収録された10曲すべてで、彼女のヴォーカルとピアノだけしか聴こえてこない、唯一の全編ピアノ弾き語りになるのかな?。あたしのとっておきの一枚を紹介させてもらいたいと思います。
カーラ・ブレイ・ライヴ! / ザ・カーラ・ブレイ・バンド 1982年
進藤むつみのおすすめCD (vol.63)
年に1枚くらいは、ジャズのアルバムを紹介したいと思うんです。いえ、ホントはもっと紹介したい。だけど、去年 Michel Petrucciani の時にもお話ししたけれど、あたしって好きな割りにはジャズ界に詳しくないんですよね。だからこのアルバムは、そんなあたしでもお話したくなる、ホントに大好きな1枚なんです。
才女として名高い Carla Bley。フリー・ジャズの女王とも呼ばれたこともあり、女性のジャズ・ミュージシャンでは一番有名な人なのかもしれません。だけど、あたしが彼女の名前を知ったのは Pink Floyd の Nick Mason のソロアルバム、"Fictitious Sports" (81年) でだったんですよね。このアルバムで彼女は全曲の作詞作曲を、そして Nick Mason と共同プロデュースをしていていたんです。
なんとも不思議なアルバムでした。時々こういったアルバムに巡り合う事があるんだけど、素面では聴けない・・・って言えばいいのかな(笑)。Soft Machine にいた Robert Wyatt の朴訥なヴォーカルも不思議。いかにも Pink Floyd っぽいサウンドもある。ただ、管楽器の使い方がジャズなんですよね。しかも、音の重ね方が普通じゃない。ライナーノートには、いかに Carla Bley が素晴らしいミュージシャンかを綴っている。あたしは俄然彼女に興味が湧いて、そこで手にしたのがこの "Carla Bley Live!" だったんです。うん、手にしてよかった。巡り合いって不思議です♪。