category: まち歩き (69)
たこ焼きなんてさ、別に珍しいわけじゃないんですよね。だいたい、うちのホットプレートにもたこ焼き器は付いてるし。なのに、こうして屋台を見ちゃうとどうにも心が躍る。なんか、たこ焼きってあたし的には特別な気がするんですよ。だけど、一人でブラっときたわけだしなあ。買うわけにもいかないと思うんですよね・・・。
街路樹が色づき始めてるのを見て、ん?、こんなに早かったかな?・・・って思ったんだけど、まあ、東京でもそうだものなあ。当たり前の事に驚いてるあたしがおかしいだけ。それと、空はこんなに青かったんだなあ。東京の空は濁ってるよなあ。うん、比べたら真夏でも紫外線は弱いと思いますもの。
夕方になると急に冷え込んできたりして、9月にしては暖かめのカーディガンを持ってきて成功成功。けど、それにしてもこんなに寒かったか?。後で調べたら、朝の最低気温は6℃ですって。今年の冬は寒くなるのかも。
夕食を終えて、ホテルに向かって歩き出す。と、夜空に星が広がってるのに気付く。この際ちょっと脇道に入ってみると、いやあスゴいスゴい。ホントに一面の星空。だけど、これが当たり前だったんだよなあ。空が青いのも、夜が寒いのも、星が見えるのも。
信州を離れて2年。こんな当たり前の事に驚くあたしになっちゃったんだなあ。だんだん東京の人間になっているのかもしれません。・・・イヤだけど(笑)。
やっぱり空かもなあ・・・、信州と東京の一番の違い。引っ越しする頃にも思ったんだけど、どちらを向いても山が見えるってのはもちろん信州らしい。でもね、空が広い事の方が特徴だったりするのかも・・・って思うんです。
まあ、今住んでる東京近郊の実家や仕事先は結構のんびりした場所だったりして、都会ほど空が切り取られるって事は少なかったりする。ちょっとした高台に登れば、ずっと、まあ180°は見回せたりするんだけど、なんかさ、空が狭い。うん、空が窮屈な感じがするんですよね。ドームの天井を見てるみたいな感じ。
それに比べて、信州の空は一回りも二回りも大きいような気がします。雲や太陽は意外に近かったりするんだけど、その向こうには、ひたすら広がる空がある。・・・だから、のんびりするのかもなあ、人間も。10年住んだあたしものんびりしっぱなしだったから、今でもそこから抜け出せなかったりするのかもしれません。
冬の信州の景色には華やかさがないわけです。いえ、もちろん信州の冬は美しいんですよ。だけど、冬枯れした景色には、ひとことで言って『色』がない。だから、暖かくなって花が咲きだすと、こっちの心まで弾んでくるんですよね。梅や桜はもちろんのこと、草花もいっせいに咲き出してきますから。赤・白・黄・青・紫・・・。いろんな色の花が咲きだして、景色が急にカラフルになってくるんです。
その中でも、黄色い花が一番あたしの気持ちに訴えてきます。水仙・たんぽぽ・菜の花・・・。黄色い花を見つめていると、やっと辛い冬を越えたなあ。これで春になったんだなあ・・・って、ホッとすると同時に嬉しくなってくる。もう、にやけちゃうくらいにね(笑)。うん、そのくらい冬の寒さは厳しかったって事なんですよね。
ただ、東京だと冬はそこまで深くない。だから、いろんな花が咲き始めても、信州に住んでた時のようには感動できないでいる。だったらって、こうして信州に来て花を見ても・・・、やっぱり特別に嬉しくはない。ただ、花が綺麗だなあ・・・で終わっちゃう。そう、凍みるような冬の空気を、あたしは体験できていないんだ。たぶん、耐えた冬がないから、越えて春になった時の喜びが高まらないんだと思うんです。
そうかあ、あれだけ春が来た事に感動してたのは、生活していたからなんだなあ。あの感動は、住んでる人間だけの特権だったんだ。
・・・ちぇっ、つまんないや。
写真をクリックすると拡大しますが、360°ビデオは下のリンクからどうぞ♪
320x240, mp4 (H.264), 456KB (要QuickTime ver.7)
QuickTimeはWin2000/XPではiTuneに付いてきます (→QuickTime ダウンロード)
・・・っていうか、通称白鳥湖♪。今日でこの地方に2318羽、この湖に1164羽が来ている県下最大の飛来地だそうです・・・って、どう見ても白鳥よりカモの方が多いんですけど(笑)。餌をあげてるから仕方ないのでしょうね。
白鳥の会の人達が1日に3回、時間になると撒いているようです。うふっ☆、寄ってくる寄ってくる♪。白鳥達もわかっているんですね。何が餌かを調べてみたら『米、麦、もみ、パンくず、野菜くず』なんですって。
おじさん達がひととおり撒いた後、観光客にもパンを撒かせてもらえます。うん、地元だけどあたしも観光客♪。パンの耳を掴んで『えいっ!』って投げると、白鳥が大きな体をくねらせて一生懸命食べに来るんですよね。これって、ちょっとした感動かも☆。もっとも、カモに食べられちゃう方が多かったかもしれませんけどね(笑)。
峠をひとつ越えたトコロに大きな湖がありまして、湖一面凍るんですね。その氷が昼間の温かさで膨らんで、夜の寒さで今度は縮んで、そうすると亀裂が入ってせり上がるんだそうです。これを御神渡り(おみわたり)って言って、神様が湖を渡った後とされます。高いところでは、60cmのせり上がりですって。御神渡りができるのは寒い年だけで、今年のは過去20年で最も立派なんだそうです。
9日に確認されて、13日に拝観式があったんです。あたし、実は今まで見た事なくって、ずっと気になっていたんですよね。その上、昨日今日が暖かかったからどうかな?・・・と思ったんだけど、ドライヴがてら写真に撮ってきました。ちょっと分かり難いんだけど、ここまで近付くだけでブーツはグチャグチャ(涙)。波のように見えるのが氷のせり上がりで、これが湖の対岸までずっと続いているんです。
でね、この写真の場所が、上社の男神が下社の女神の元へ通うために湖上に降りた、『下座(くだりまし)』の場所なんだそうです。まったく神様も忙しいのね・・・っていうか、『なにも湖を渡らなくても』って思うのはあたしだけ?。確かに最短距離だけどさ・・・。はい、あたしだけですね。失礼しました♪。
その後もなにも、一回も話に出てないだろ・・・と言われそうですが、一ヶ月前にいただいた折り畳みの自転車の事です。「自転車」って言い方じゃあ、なんかイヤなんですよ。それでね、「マックス号」と呼ぶ事にしました。何で「マックス」かって?。それは、車体に「Body Max」って書いてあったからですね(笑)。
ホントに近場の移動には最高です。車に積めるのもOK。実家にも持っていってたんですよ。だけど、しばらく乗ってみると、色々と贅沢が出てきます。例えばライトが付いてないから、明るいうちだけだとかね。自分で付け足せばいいとしても、何故かなかなかできません。あとはタイヤが小さいから、坂道とか思いきり力が必要なんです。急な坂だけじゃなくて、一見平に見えるトコでもなんですよね。
そんな文句を言いつつも、実は一番問題なのは・・・これって、日焼けしますよね。あたしは色が白い方なんですけど、それも焼けないようにしてるからなんです。今日も曇り空とはいえ、鍔の広い帽子をかぶって、長袖のシャツを着て、日焼け止めを塗ってマックス号でGo!・・・だったんですけど、汗で日焼け止めは流れちゃうし、どうしようかと思いました。
これから暑くなってくると、長袖はキツイですよね。かといって色くらい白くして、少しでも難を隠さなくちゃいけないしね。スイスイ走るのは気持ちいいけど、ちょっとクリアしなきゃいけない問題があるんです。
・・・という事で、マックス号をパチリ☆。
何度もお話している、桜のむつみ式基準木です。どうも日当たりが悪いよう(東側)で、近所の桜に比べて2日くらい遅いですね。だけど、やっと満開になりました。 ・・・いや、あと1日かな?。道路の上にグッと張り出していてね。車で上を覗きながら走っていたのでした♪。
それでですね、桜も気候が分かるみたいで一気に咲いたけど、この暖かさで他の草花も全部咲きはじめるんですよね。ねぇ、先週まで梅と水仙だけだったのに(笑)。えーと、まだ梅も水仙も咲いているのか。だけど、黄、ピンク、白、赤、紫、青、オレンジ・・・。街中の景色が、急にカラフルに変わりはじめます。
これって思うんですけど、まだ先週は梅なんですよ。桜も数日前に開花。多分やっぱり、この辺りは寒いんです。だけど、きっと一気に気温が上がるんですよね。昼間は東京とかに、追いついたんじゃないかなあ。この気温の上がり方が極端で、ホントに「なにもかもいっせいに春」になるんだと思います。
なにもかもいっせいに春・・・、春が来ないのはあたしだけか。
毎日日記の書き出しになってる桜が、やっと咲きはじめました。近くでは5分咲きのトコもあるのに、ホントにやっと。満開までは、まだまだかかりそうです。
でね、かわりじゃないですが、水芭蕉を見てきたんです。昨日の夕刊に『水芭蕉が見ごろ!』ってあったんですよね。それで、ちょっと見たくなっちゃって。人造湖のほとりの公園・・・って、たいした場所じゃないですよ。うちから10kmくらいかな。国道からちょっとだけ入ったトコ。近くを通ったついでにね、寄ってきたのでした。うん、これは田舎に住んでる特典ですね♪。
着いてみると、一面水芭蕉の花が咲いていました。綺麗・・・♪。だけど、前に来た時より増えてます?。あたしは、去年は来ていませんね。一昨年・・・いえ、一昨昨年かもしれない。これって20年近く前に愛好家の方が、4株を植えたのがキッカケなんですって。今は株分けしたり、水路を整備したりして4,000株!。やるもんですね。県内の最大の群生地は80万株っていうから、それに比べれば細やかですけど、この辺りではすっかり名物になっています。
水面から、20cmくらい顔を出してるのが多いです。ホントに頭だけ見えてるのもあるし、まだしばらくは楽しめそう。もう一度来てみようかしら?。ちなみに白いのは花じゃありません。仏炎苞って言うんですって。それに包まれた黄色いのが花穂。だけど、白いのが綺麗だし、花って感じがするんですよね。あたしは思わず歌を口ずさみながら、公園を後にしたのです。
夏の思い出 (作詞:江間章子)
夏が来れば 思い出す 遥かな尾瀬 遠い空
霧の中に 浮かび来る 優しい影 野の小道
水芭蕉の花が 咲いている 夢見て咲いている 水のほとり
石楠花色に 黄昏る 遥かな尾瀬 遠い空(momo-mid.com の 山の愛唱歌集「夏の思い出」より)
あれっ?、ちょっと待って!。夏じゃないんですけど。今は可憐な水芭蕉も、そのうち1m近くになっちゃうんですよね。風に揺られて笑ってるみたいで、風情もなにもありません(笑)。えーと、どう考えたら良いのかしら。尾瀬のがうちより寒いって事か・・・。
歩き疲れて喫茶店に入ったんです。恒例の日曜ドライヴに出かけた先でね。そうしたら、なんとそのお店の中に囲炉裏があったんですよ!。これにはビックリしました。雰囲気のあるお店を選んだつもりだったけど、まさか囲炉裏とは考えませんでしたから。もちろん飾りなんかじゃなくて、ちゃんと炭を燃やしてね。
火って、何か特別な気がしませんか?。ずっと見つめてしまいます。焚き火もそうですよね。父がとても焚き火好きで、よく落ち葉を集めていたなあ。必ずさつまいもがセットだったのは、何だったのかしら(笑)。今は焚き火もできないのが残念に思います。
今日は囲炉裏を見つめながら、熱い珈琲を飲みました。あたしの事だから、一緒にチョコレートケーキも食べましたけどね。ええ、食べましたとも(笑)。だけどね、とても幸せなひとときでした。
どちらかといえば、インドア派のあたしです。だいたい、スポーツをしても運動音痴だし、その上に体力もない(笑)。ドライヴや散歩でさえ面倒に感じるタイプで、出不精にも程があるくらいでね。まあ、家で音楽を聴いてれば、もうそれで満足なんですよ。
だけど、そんなあたしが、最近は日曜ごとに出かけてるんです。生活空間から少し外に出たトコロへ、ちょっとしたドライヴ。そうやって出かけてみると、意外と近場を知らないものだと改めて思います。いえ、行った事はあっても新鮮に感じて、旅行とは違う面白さなんです。
今までは、出かけるのなら旅行って感覚までいかないと、満足できなかったんですよ。だけど、違うんですね。そんな手の届く距離でも、新しい発見ってたくさんあるんです。好きでこの地方に引っ越してきたのに、いざ住んでみると億劫で出かけていないのが、とてももったいなく思いはじめました。
そんなお気に入りの小旅行を、もっともっと楽しみたくなってる、最近のあたしなんです。
紅葉が里まで降りてきています。そうだとすれば、山の方はもう終わりかなと。一面の紅葉を写真に撮りたいと思って、ドライヴに出てみました。いや、ドライヴの行き先は決まってたんですね。ついでに山の方まで、足を伸ばそうと思ったんです。
だけど、上手く撮れないなあ。やっぱりカメラに慣れていないのね。ここを写真に撮ったら良い絵になるって、その場だとわからないんですよね。何気なく撮った1枚が良かったりするんだけど、ちょっと構図が気に入らなかったりするんです。
という事で、一面の紅葉の写真はなし。ただ、せっかくだからドライヴ先の1枚をアップします。ホントに毎日カメラを持ち歩いてみようかな。この先、無駄な写真をアップする事があっても、笑っちゃダメですよ(笑)。