え〜い、面倒くさい

T'sな進藤むつみの最初の目標は、『女装した時に男だとバレない事』でした。これはさすがにクリアできたよな?と思ってる。理由は女性ホルモン剤を摂っているからだけじゃなくて、背が高くない事や、髪の毛が短くない事、髭脱毛をしてる事なんかが合わさってだろうと思います。

じゃあ、第2弾の目標はといえば『男性モードで女性に見られる事』。結構、初見で女に見られる事は多くなってきた。だけど、やっぱり男に見られる事もある。まあ、自分で鏡を見た時にも男と感じてるわけで、今はこの目標の段階の途中かな?と思います。ちなみに、最終目標は『男装してる女性に見られる事』ね。遥かなる夢・・・って感じですけども。

で、女性に見られる事が嬉しいか?と言われれば、そりゃもう嬉しいに決まってる。だけどね、ちょっと面倒だな・・・と思う事もある。例えば、前にも書いたけど公衆トイレに入った時、『男性用ですよ』と注意される事が多々ある。そうすると黙っているわけにもいかなくて、『男です』って答えなきゃならない。これが面倒くさいのと同時に、自分が男だったという事を再確認せざるを得ないわけで、何ていうか精神的にもダメージがあったりするんです。

今日はそんな『え〜い、面倒くさい』な話を纏めてみようかな・・・と、思います。


他に多いのは飲食店かなあ。レディース料金ね。日替わり週替わりの女性割引があると、必ずそれで請求される。でもこういうのって、あたし的にはそれで払っちゃいけないと思うんですよね。不当に利益を得ちゃいけないって。で『男です』になるわけだけど、『でも女性料金でいいですよ』って言ってくれるお店はないのが悔しかったりします(笑)。


『男です』以外に男だって事を再確認するのは、名前もあったりするんですね。進藤むつみというのは女装名で、あたしの本名は実はスゴく男らしい名前だったりする。例えば、あたしの名前が『進藤睦雄(仮名)』だったとしましょうか。

眼鏡を作ってそれを取りに行くとします。引き換え伝票には『進藤睦雄』とあるけど、なんかあたしみたいな怪しいのが取りに来たと。そうすると、お店の人は『今日はご本人様は?』と聞いてくる。そこで『本人です』とあたしは言うと。これがやっぱり面倒くさいのと、自分が男だって事の再確認になる。


クレジットカードに支払いの時にこんな事がありました。旦那名義のカードで買い物しようとした奥さんと思ったのかな?。

『当店ではご本人様名義のカードしか使用できない事になっています』
『はい』
『・・・』
『・・・』
『・・・』
『・・・本人です』

あたしとしては、最初の『はい』で察して欲しいと思うんですけどね。


お医者さんに行って受付で『ご本人様は?』と言われた話は前に書いたけど、診察室から呼び出しの時にこんな会話になった事もある。

『進藤さん』
『はい』
『進藤さん?』
『はい』
『睦雄さん?』
『はい』
『あー、はいはい』

『あー、はいはい』じゃないやいと思うけど、これはまあ『本人です』って言わなくて済んだだけ良いかと思ったりします。


あとは、仕事場での話かなあ。あたしは仕事場ではあえて男らしい言葉遣いで、男らしい態度だったりするんですね。だけど、新しく入ってきた人はあたしを女だと思っちゃう場合がある。まあ、これはいいんだ。タイムカードやスケジュール表には『進藤睦雄(仮名)』としっかりフルネームが書いてあるし、なにより一緒に仕事をしてるうちに分かる事ですから。

ある時入ってきた人が、私の事を女だと思ったらしい。まあ、よくある話。だけどその人は『進藤睦雄(仮名)』という名前を見ても、こんな風に考えたらしい。『睦雄って名前は男なら分かるけど、女の場合は何て読むんだろう』って。いや、睦雄って名前は日本中探しても『むつお』としか読まないと思うよ。その人が辞める時に聞いた話ですけどね。

ここまで深読みされると、やっぱり、えーい、面倒くさいになっちゃうんですよね。

posted by 進藤むつみ on Winter, 2015 in T's

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