髪の毛を切ったんです

髪の毛を切ったんです。ええ、しっかりと美容院。衝動的に自分で前髪を切っちゃうこともありますが、いつも同じお店、同じ担当さんにお願いしています。上手・・・なのもそうですけど、あたしが望んでいる事を分かってくれているんです。

髪の毛って女性も悩み多いでしょうけど、女装子にとってそれはもう大変なものなんです。普段伸ばしていられる人なら、女性と同じ悩みですよね。逆に伸ばせない人。泣く泣く切る事になりますけど、これはもう諦めるしかないんだと思うんです。問題はその中間なんです。男としては長め、だけど女性未満。なるべく女性っぽくしたいけど、男性モードでいくわけですからね。上手く伝える事ってできないんですよ。女性タレントの名前を挙げて切ってもらえる人って、とても少ないと思うんです。

あたしの場合はですね、２年程前、信頼できる美容師さんに巡りあえました。それ以前に担当してた方が辞められたので、かわりに切ってもらったという偶然の出会い。あたしって髪の量が多くて、思い切って量を減らさないとダメなんですよね。最初に切ってもらった時、「乾かしてから量を減らします」って言われた時までは、なんとも思わなかったんです。だけど仕上がってみてビックリ！。あたしがイメージした通りなんですよ。それからは、その方以外に切られたくないくらい信頼しています。

でね、ずっと『やや長』だったんですけど、チョット伸びてきて『もっと女性っぽくしたい』と思ったのが去年の秋でした。その時に思い切って言ったんですよ。『伸ばす』って事と『女性っぽい髪形にしたい』って事を。それは『女性のショートみたいにしたいから、サイドは切らないで』って感じでね。まあ、耳はすっぽり被るくらいはありましたから。その時には『切られ過ぎた』って思ったんだけど、今はそれがあたし髪形の、女性っぽさのバランスへのスタートだったと思うんです。

その後、地毛で女装外出するようになって、髪形もどんどん女性っぽくなっていきました。何度か日記に『女性に間違われた』って書きましたけど、完全に女性の髪形だったんですよね。女装子さんで『上手く伝えられずに切られちゃった』って話を聞きますけど、ハッキリ言っちゃえばイイんと思うんですよ。女装では行けないですからね♪。美容師さんは大丈夫、なんにも言いません。『おかま』か『女装者』だとは思っていてもね（笑）。薬までしてるとは思ってないでしょうけど・・・。

さて、髪の毛を切ったんです。で、何て言って切ってもらったかといえば、『ばっさりと切ってください』。・・・やっちゃいました。サイドは耳たぶが出るくらいで、後ろの髪とのバランスを見ても、女性のショートはショートなんです。だけどね、顔が男なんですよね。やだぁ、これじゃあただのオカマになっちゃう・・・。

家に帰って、メイクしてたんですけどね。・・・うーん、ムリだあ。思わず９ヶ月振りにウィッグを被ってみたけど、それは暑くて速効止めました。・・・っていうか、ウィッグ恥ずかしいです。それなら帽子の方がいいくらい。今日は出かけるつもりはなかったんだけど、夜になってからちょっとお散歩してきました。鏡に映してみても帽子は脱げないなと。ちょっと帽子を揃えてみようかなって考えながら・・・。

・・・って、ここまで書いてきてですね、あたしウイッグを被った時に、『恥ずかしい！』って感じたんですよね。考えてみると、最近地毛で女装外出してる時って、『恥ずかしい』なんて思った事なかったんですよ。昼間買い物しててもね。前はね、確かに恥ずかしかったんです。そう、ホントに表に出るだけでもね。

あたし、とんでもない勘違いをしてたのかもしれない・・・。