ちょっとした切り替えなんだけど

あたしって、普段は男なんですよね(笑)。家に帰って来た時点で、『進藤むつみ』に変わる(戻る)んです。これはもう、ごく自然にそうなります。確かに家の中では女性服なんだけど、そういう事じゃなくて意識の問題。まあ、この日記を書いてる『進藤むつみ』は、無理して作っていませんから、そのまま家の中にいると思って下さい。 ・・・いや、日記はちょっとだけ、カワイコぶってるかもしれないな(笑)。

直接的に困るのは、誰かが家を尋ねてきた時です。セールスだったり町内会だったり。家の中でメイクしてる訳じゃないけど、慌てて女性物から男性物に着替えたりしてね。だから、部屋の中の手の届く場所に、男性物が出してあります。 ・・・違う、今日は部屋が片付いてない、言い訳の日記じゃなかった(笑)。

えーと、電話が掛かってくるとしますよね。両親だったりお友達だったり、まあ、お仕事だったりね。そんな時は、『進藤くん』モードで電話に出ないといけないのに、もうすっかり『むつみ』になっちゃってるのね。そのままだと、話し方から違っちゃうんですよ。だから電話に出る前に、少しだけ意識を切り替えないといけないんです。咳払いしたり、少しだけ瞑想したりして(笑)。

逆に外にいる時、『進藤むつみ』宛にメールが来るとします。まあ、プライベートだと中性的だし、気持ちは『むつみ』だから良いんですけど、そうじゃない時ね。その場で返信するとして、これも意識が簡単に切り替わらないんですね。そして、切り替えができてメールしてる時の顔は、人には見られたくないなあ。きっと、しっかり『むつみ』の表情になっていると思います。

だいたいあたしは、二重人格どころか、三重、四重だと思ってるんですけどね(笑)。こんなちょっとした切り替えに、意識が必要だったりするんですよ。もっとも、誰でも多面性はあるはずだし、こんなあたしだから特別って事じゃないんですけど。もっと上手に、切り替えができないものかしら。

posted by 進藤むつみ on Autumn, 2004 in T's

comments (4)

おはようです!

気持ちの切り替え・・・・解かるような気がします!

最近、寝起きの電話で甘ったるい声・・・・出しちゃったのよね~
あぁ・・・・失敗・・・(-_-;)
なんかね~私生活覗かれたみたいな・・・感じです。

miki の場合はね、気持ちの切り替えとか、そんなの無いんだけど・・・プライベート的なお話の仕方だと、お仕事できないんです、

ほら、・・・お客相手に、いつもの調子で話してたら変な人に思われちゃうから、
あぁ・・・気持ちは同じだから、違和感出て来てるんだね・・・良く仕草とか周りの人に言われたりするんだよね

ま~るい・・動きしてるらしいのね・・・

今更、直線的な動きできないしね~これ!直らないと思います。

むつみさんは、心の切り替えと同時に仕草まで変えられるのかな~?

だとしたら・・・凄いことだと思います・・・

あぁ・・・・変なコメなっちゃいましたね、(^^ゞ

>mikiさん♪
うん、電話の記事は読みました・・・って、だったらコメントしろって?(汗)。
ちょうど昨日仕事の休み時間に、進藤むつみモードでメールをしてたんだけど、やっぱりその時の顔つきって違うだろうなって思ったばかりだったりします。自分で言うのも変な話だけど、なんとなく優しい顔つきをしてるんだろうなと思ったんですよね。会社の人には見せられないよなってね。
ただ、それほどプライベートが女らしいかといえば、実はそんな事はない。あたしは男性モードの時って結構あえて男っぽく振る舞っていたりして、そのためにただギャップがあるだけなのかも。仕草の違いや切り替えがあるとしても、そういう事なんじゃないのかな?。
mikiさんの、ま〜るい動き・・・ってスゴイよなあ。あたしももっと女らしくなりたいなあ。そこまでいっちゃうと、切り替えられないかもしれないですよね。
・・・だけど、それで通用できるなら素敵な事かも。うん、やっぱり仕事の時が、一番男を感じてる時間なわけですから。

私はもともと切り替えなんてなかったです。
ホームページまでつくってほんの一時期舞い上がってたときでさえ、文中でも女言葉は使ってなかったような気がする。
ショックだったのは、初めてオフ会に出たときです。みんな女言葉でしゃべってる。正直、キメぇって思った(すいません)。とてもついていけなかった。完全に浮いてしまって、うわぁこれは私の思ってた世界と違う!と思って、今すぐにでも飛んで帰りたい心境でした。
じゃ自分は偽者の女装者だったのかというと、わからない。子どものころからずうっとあることに悩んできたのは事実だし。何を悩んできたのか、言葉にすると難しいけど。

女装というのがもしかしたら、その解決になるような気がしたんです。最初は、これだ!と思った。でも、違った。楽しいけど、その世界にも完全に入り切れない。今はもう男でも女でもどっちでもいいような心境になってきました。今では、女装という意味ではほとんど抜けてきましたし、意欲もなし。そう言うと、そら見たことか、だからお前のは一過性の冷やかし女装なんだよとなじられそうですけど、子どものころからずうっと悶々と悩んできたことは、それじゃ一体あれは何だったのかと思うんです。ただ、ぶっちゃけ、年齢的にもセックスという意味ではもうどうでもいいやという気になっていて、あとは男でもない女でもない「変な自分」があるだけです。煮え切らない、いつもうじうじしているだけの、出来損ないの人間なのかもしれない。

男の世界にも入れなかったし、女の世界にも入れなかった。女性的な嗜好はあるけど、全然似合わないから男の格好してるだけ。でも、それは好きじゃない。といって、特に意識的に男らしく振舞おうとしたこともない。だから、何となく周りから見ると「変な人」かも。おかまっぽいとかそういう意味ではなくて、何をやらせてもさまにならないというか……。うまく言えないけど。といって、中性というのとも違う。

でも、女装者としてほんの一時期ですけど、ネットの中にいたときは楽しかった。今はそれもやめて心にぽっかり穴があいている。それを埋めるものがいまだに見つからないまま。

すいません。何を言おうとしているかわらからないですね。私もわからない(笑)。今、新しい何かを見つけようとしているところです。

>poppoさん♪。とんでもなくレス遅れました、ゴメンナサイ。どうしようもなくなっていた・・・。

あたしがしっかり女言葉を使うようになったのは、他の人と会うようになってからでした。だけど、自然に『あたし』が出てくる事はなかったし、『俺』という事はないにしろ『僕』なんてつい口走っちゃったりして、そんな事を考えると最初はポーズだったのかな?って気がします。
で、そのうち一時的にトランス関係の付き合いが増えて、まあ、あっという間にそれが減っちゃったんだけど、いつ頃『あたし』と言えるようになったかと考えると、やっぱり恋をした時かなあ・・・と。相手に好かれたいと思う気持ちはもう必死なもので、普段は人の目なんか気にならないあたしも、所詮『ええ格好しい』だったんだなと思います。
だけど、それが自然に心から出るようになったのは、ブログをやってきたからじゃないかなあ?。年に200くらいのエントリーを書いて、そして頂いたコメントにレスをさせてもらって、そうしてだんだんと馴染んできたような気がするんです。だって、えーと、この記事は・・・2年半くらい前のですか?。今になって読み返せば、この頃の言葉使いって無茶苦茶で恥ずかしいくらい。それがここまで成長できたのだから・・・って、実際そういえるほどたいした事じゃないんだけど、あたしにとっては今こそ舞い上がっているその瞬間かもしれないなとも思うんです。

正しい『女装』というスタイルはあるはずないと思うあたしだけど、多数派の立場から見た時には、あたしの女装は決して多数派なんかじゃない。だからと言って、TGの立場から見てもあたしは決してTGとは言えない。もちろん自分を女だなんて思ってないけれど、男として生きていくには居心地が悪い。普段は結構男っぽく振る舞ってるのに、女装するのはライフワークだと思ってる。中途半端さというよりは、このどっち付かずの状況が、まるで童話のコウモリのようだなと思う事があります。
ただ、poppoさんじゃないけれど、あたしもずっと悩んできたわけで、もう何とも自己否定だけの20代だったんですよね。それが、今は女装する自分を肯定できる。もう、それだけで救われるような気がしてる。女装してる自分が好き♪。うん、それで良いんじゃないかなって思うんです。
・・・まあ、そのためにはちょっとした切り替えが必要なんですけども(笑)。

と、ここまで割り切ってるのに、また悩んじゃうんだよなあ。困ったもんだなあ。まったく出口が見えないままでいる。お互い良い方向が見つけられれば良いんですけどね・・・。

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