History

たまにはT'sな話を・・・

最初に女の子の格好をしたいと思ったのは、いつだったかしら?
自分の身体に違和感を感じたのは?


小さい頃は、たぶん当たり前の子供だったと思います。
スカートを穿きたいとは思わなかったし、赤いランドセルに憧れた記憶もないし。自分の周りの環境を、素直に受け入れている男の子でした。まあ、内気で泣き虫な子でしたけどね。

中学生になって、男性としての特徴が現れるようになると、自分の中に違和感を感じるようになります。
「あれっ?こんなはずじゃないのに!」って。
すね毛を剃って、母親のスカートをこっそりと穿いてみたりして。
うーん、それでも一時的なものだったかな? 普通に女の子とお付き合いもしていました。

二十歳位の時が、一番納得できなかったんじゃないのかな。
「どうして男なの?」「なんで女性の身体じゃないの?」
女性の服を着て、メイク(と呼べる程ではなかったけど)をして。始めはもちろん家の中だけど、そのうち外に出たくなるんだよね。近所や車でドライブしてからお散歩♪・・・ただし深夜(笑)。
それでも女装するって特別な事と思ってたから(まあ一般的ではないけど)、次の日にはなんか嫌な気持ちになっちゃうのね。それで止める気になって、しばらくすると我慢できなくっての繰り返し。

女性と一緒に暮らしてた事もありました。
別れた時、あたしには「他人との共同生活」が無理だと思ったけど、今考えれば「女性との生活」が無理だったのかもしれない。
それとやっぱり、自分の中の「女性」を抑え切れなかったのと。

一昨年の春から、女装して外出する回数が増えました。
しかもそれまでみたいに、人気のない所だけじゃなくて色々とね。
ネットを見ていて「女装する人って少なくない」って、分かったのが大きかったかな。(いえいえ、やっぱり一般的ではないです)

そして去年の秋、女装で行く事の出来るスナックを見つけました。
そこでの出会いは、あたしにとって一つの転機になりました。
彼女たちには当然の一言が、あたしにとっては「目からウロコ」。
ホント人間、一人でいたんじゃダメって事ですね。
ちょっと前までは自分が何なのか、どうしたいのかさえ分からなかったのに、今は少しだけ方向が見えてきました。


今、女性の服を着てのお出かけは、月に一度くらいのペースです。
自分の中で、「生活は男性・精神は女性」という折り合いが付いています。だけど前以上に「気持ちはいつも女性」、そして「プライベートは女性」になっているんです。

あたしは GID ではないし、SRS するつもりもありません。
それでも少し歩き出したあたし・・・
そのあたりは、また次の機会に。

posted by 進藤むつみ on Summer, 2004 in T's

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