あなたがいない部屋

こんな季節の肌寒い夜 冬の寒さとなんだか違う 
体があなたを懐かしんでる? 一人でいるから思うのかしら
寒い 寒い・・・ あなたがいない部屋は 凍えるくらい寒い
ヒーターなんかじゃ暖まらない どこからか風が吹いてるみたい


不意に出てきた煙草の箱を 緑の箱をもてあそんでる
捨ててしまうか飾りにするか 考えてるうち封を開けてる
苦い 苦い・・・ ふかすだけの煙草は いやになるほど苦い
揺れる煙を見つめていたら 急に涙が溢れだしてくる


どうしていいのか分からないまま 自分の事を抑えられぬまま
叫んでみても泣いてみても もがいてみても笑ってみても
重い 重い・・・ 息をしてるだけでも 部屋の空気が重い
膝を抱えてじっとしてても 伸し掛かる夜の重さが辛い

posted by 進藤むつみ on Spring, 2005 in

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