書いてる事が違ってた
選挙、投票されましたか?。あたしはですね・・・、今回は不在者投票をしてきました。期日前投票とか、期日前投票ができる前の不在者投票は数え切れないほどしてきたけれど、今回ちょうど引っ越した直後だったんですよね。3ヶ月以上住んでる土地でないと、その住所から投票はできないわけで、で、今住んでいるトコから転居前の選挙区に投票する不在者投票は初めてだったもので、あたし的には結構新鮮な思いもあったりしました。
不在者投票って、事前に旧住所の選挙管理委員会に申請をして、投票用紙と不在者投票証明書を送ってもらって、それを持って現住所で不在者投票をして、それを現住所の選管が旧住所の選管へ郵送する・・・と、なかなか複雑な手続きがあったりして、それはもちろん新鮮だったんですけどね。その辺りを細かく書いても面白くないし、あたしらしくもないから端折ります。書きたいと思ったのは、選挙公報の事なんですよ。
選挙公報は前に住んでいたトコの選挙管理委員会に電話して送ってもらったんだけど、家に届いたのが結構ギリギリになってから。もしかして間に合わないんじゃないかと比例区と国民審査は実家にある公報を読んでおいて、小選挙区だけは送ってもらったのを読んでから不在者投票に出かけたあたし。で、家に帰って来てから、せっかくだからって届いた比例区の選挙公報を広げてみたら、なんと、書いてある事が微妙に違う!。いや、全然違う政党もあったりする!。
この選挙で比例区で議席を得た政党の内、今住んでいる選挙区(東京近郊のとあるブロック)と、前に住んでいた選挙区(北陸信越ブロック)の両方に候補者を立ててた政党は、自民・公明・民主・共産・社民の5党。このうち、民主と社民は書いてある事がどちらの選挙区の公報でも一緒なんですね。もちろん立候補者の顔写真や、その人数によってレイアウトは違ってますけども。
違っている政党は、たとえば、公明党。今住んでいるトコの広報だと党首の顔写真があるのに、北陸信越ブロックの広報にはない。北陸信越は重点政策ももっと簡潔に書かれてる。『政治は実行力』や『マニフェスト2007達成率96.5%』なんて文字もある。なにより、党名が他のどの政党よりも大きな文字で書かれてる・・・などなど、かなり二つのブロックの公報に違いがあるんです。
共産党。『「国民が主人公」の日本を◯◯から』の◯◯に入る県名が違う。いえ、それは当たり前かもしれませんけど。あとは、東京には『就学援助を充実、母子加算をする』や『中小企予算を1兆円に増やす』があるのに、北陸信越だとない。その代わり『農業・コメつぶしの日米FTA反対』や『原発優先から自然エネルギー重視に』があったりする。
そして、自民党。東京の公報だと公約が書いてないんですよ。穏やかな文章で、自党の良さを語りかけている。ところが北陸信越だと『北陸信越ブロックの重点政策』として、『北陸新幹線や高速道路網の着実な整備』とか『農林水産業の活性化』とか、いっぱい書いてある。ううん、それ以前にね、麻生総理の写真が全然違うんですよね。東京の公報の写真は『ノーネクタイで笑顔でこちらを見つめている』写真なんだけど、北陸信越だと『ネクタイを締めて真面目な顔でやや上を見上げてる』写真だったりするんです。
これさ、あたしは地域によって選挙公報が違うのが悪いとは思わない。数あるマニフェストの中から、その地域にあった公約を選んだだけでしょ?。農業政策を東京で訴えても関わってない人が多過ぎるわけだし、原発だって新潟や福井にあるから北陸信越ブロックの公報には載せたんだと思う。麻生総理の写真だって、たぶん都会と地方では受けが違うんだと思います。逆に、地域によって公報を変えないのも、悪いわけはないと思う。今回の選挙でのポイントが誰に対しても同じだとしたら、もちろん変える必要はないでしょうから。
ただ、あたし、比例区の選挙公報ってどこで見ても同じだと思ってたんですよね。うん、単なる思い込みだったんだなと思う。なんか東京と地方ってこんなトコからも違うんだな・・・というのを再確認しちゃった、今回の衆議院選挙だったのでした。
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