田舎育ち

周りを見回せば、360°山に囲まれてるわけなんです。まあ、盆地だから当たり前なんですけどね。普通の家の向こう側にはもちろん、5階10階建てのビルが遮っても後ろには山が見えてる。それもどっちを向いてもですからね。引っ越してきた当初は相当な感動だったし、なんか山が見えてると安心してくるのも不思議だった。

歩いてくのは辛いとしても、ちょっと車を走らせれば山の中に行ける。河原などの水辺もある。動物や虫たちも豊富にいる。大人よりも、こんな中で育つ子供は幸せだよなって思うんです。あたしの子供の頃は?・・・っていえば、東京近郊の生まれですからね。こんなにいっぱい自然はなかったなあ。それでも・・・、まあチョットは田舎っぽいトコロもあったような気がするんです。


内緒ですけども、あたしは実は川崎ってトコで生まれたんですよ。工業地帯ってイメージがあるかもしれないけれど、いやいや、川崎も外れの方に行くと結構な田舎だった。特にあたしが子供の頃にはね。

山を切り崩して開発した団地に住んでたんだけど、そこから小学校に通う道ね。ほとんどは普通の道なんだけど、一部は広めの田んぼの畦道を通ってた。だから、毎年稲が育つ様子を両側に見ながら小学校に通ってたんですよね。田んぼの中のアメンボを突いて遊んでたりした。帰り道には神社の境内に行ってですね、山の中にある神社で秘密基地を作ったりした。蟻地獄を観察したり、木に蜜を塗っといて、夜になるとカブトムシやクワガタを取りにもいったよなあ。

思えば、団地の3階に住んでたんだけど、窓を開けとくと時々蝉が飛び込んでくるわけだ。うるさいから、直ぐに捕まえて外に出しちゃうんですけどね。だけど、一回カブトムシが飛び込んできた事があって、これには驚いたあたしだったのでした。

中学校の頃は、ケモノ道・・・って事はないか。だけど、ほとんど人が通らなかった道で、だけど団地が出来てから駅までの圧倒的な近道だったから皆通るようになった道があって、地元の人はそこを『山道』って呼んでいた。まあ、そのまんまなんだけど、その道を通って通学していたんですね。

その道は『マムシに注意』って看板と『痴漢に注意』って看板が並んで立っていて、痴漢は関係なかったあたしはマムシにだけ注意してたわけだけど、母があれはセリを穫りに行った時って言ったかなあ。向こうにマムシが見えたんですって。で、引き返そうとして足下を見たら直ぐそこにアオダイショウがいてビックリしたって。あたしはシマヘビばかり見かけてたような気がするんですけどね。

学校の帰り道にアケビを穫って食べたりした。小学校の時は帰ってからザリガニを獲りに行ったりもした。父が帰ってくる途中で狸を見たとか、そうだ、あたしがちっちゃい時は、まだ隣の小学校には低学年の児童のために分校があったりした。今は実家も引っ越してないんだけど、そんなトコロであたしは育ってきたのでした。


で、友達と話していたわけだ。『そんなトコで育ったけど、この辺りとは比べ物にならないね』って。そうしたらね、彼は『そうでもないんじゃない?』ですって。えっ〜!、話を聞くと表面的には田舎っぽいかもしれないけど、そんなにたいした事ないんだけどなあ。なんか、納得できないあたしなんですよね。


cf; あたしの居場所といえるのは

posted by 進藤むつみ on Summer, 2008 in 雑記

comments (4)

そうでもないんじゃない?

にボソッと同意して帰る♪
写真を見てから読むとね〜ふっふっふっ(笑)

>fudabaさん♪
いや、それは甘い!。実家のあたりだと狸はあまり見ませんもの。そうだ、この前リス見ましたよ。峠越えしてるときですけど。
写真はね、あれはやっぱり作られた公園だよなって思うんですよね。

「作られた公園」はつまり「作れるスペースがある」ですよねぇ〜
実家の辺りの範囲を今の所まで拡大☆
ってしたらやっぱりあまり変わらなくなるんじゃないですか〜?
と、いじわるを言って帰る(笑)

>fudabaさん♪
スペース・・・っていうか、土地はあるんですけどね。それでも山が多いもんだから、平らな場所って結構限られちゃうんですよね。
だけど、まあ、あるだけ良いのかな・・・と思ったあたし。

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